私の休日の過ごし方。
それはとにかく古着・時計をディグる。
暇あればディグ。仕事終わりにディグ。
ディグは幸福度を高めてくれる。そんな生活をしているYMOIです。
セカンドストリート、ハードオフ、リサイクルショップ
セカストオンライン、オフモール、ヤフーオークション、メルカリ
などあげ出したらキリがないですが。
普段使いの私物ヴィンテージウォッチを日々探しております。
そこで今回は、普段からできる時計のメンテナンス方法をお伝えいたします。
手元にあるその端正な時計を見つめながら、喜びと同時にこんな不安や悩みを抱えていないでしょうか。
「40年も前のオールドクォーツ時計って、生活の中で毎日使っても大丈夫なのか?」
「今は動いているけれど、突然壊してしまったらどうしよう……」
現代のスマートウォッチや大型の高級時計を見慣れた目には、80年代のドルチェの極薄で繊細な佇まいは「少し壊れやすいのではないか」と映るかもしれません。
しかし、その心配はまったく不要!
当時のドルチェは、日本の技術の粋を集めた極めてタフな傑作です。
この記事では、現在も現役で美しく稼働しているSEIKOドルチェの本当の実用性と、現代の大人が日常で愛用するための具体的な注意点、
そしていま動いている時計をこれから先も「一生モノ」として維持するための正しい日々のメンテナンス方法を詳しく解説します。
「クォーツ革命」ドルチェ誕生
世界初!クォーツの歴史
1969年、世界初から始まったクォーツの歴史について語ります。
それまで、時計といえば職人がゼンマイや歯車を組み上げる「機械式」がすべてであり、どれほど高級な時計でも1日に数秒〜数十秒の誤差が出るのが当たり前でした。
その常識を根底から覆したのが、1969年12月25日、セイコーが世界に先駆けて発売した世界初のクォーツ腕時計「クオーツ アストロン 35SQ」です。
日差(1日のズレ)から、月差(1ヶ月のズレ)へと精度を劇的に進化させたこの発明は、のちに「クォーツ革命(クォーツショック)」と呼ばれ、世界中の時計産業に地殻変動を起こしました。
日本の企業が世界初の技術を用いて、クォーツ時計が開発・販売されるということが日本企業・SEIKOの技術の高さが、今もなお世界的に超有名企業として走り続けている理由だと私は思います。
「DOLCE」誕生

1970年代に入ると、セイコーはクォーツ技術の特許を広く公開し、世界中への普及を牽引します。
当初は、髪の毛ほどの極小サイズへと小型化・軽量化し、さらに省電力化を推し進める技術競争が始まりました。
1970年代後半には、1つの時計に2つの水晶振動子を搭載して温度変化による誤差すら打ち消す「ツインクォーツ」を開発。
そして1980年、実用化と高精度化の技術が完全に成熟した「クォーツ黄金期」の幕開けとともに、セイコーが満を持して立ち上げた高級ドレスウォッチライン、
それが「ドルチェ(Dolce)」だったのです。
このDOLCEが私の大好きなシリーズの一つです。
特徴的なのが、薄いケース。
薄いケースこそが、最大の魅力であり、お気に入りのポイントなのです。
ゴツゴツとして、なんともいかつい時計、クロノグラフ、ダイバーウォッチもいいですが、高級感のある薄型ドレスウォッチがたまらなく好きなんですよね。
レディース感もなく、高級感、上品な大人感、できる男感表現で言ったらこのような言葉です。
品格があって尚且つ日本の誇れる時計メーカーSEIKO。
そこがいいんです。
内部構造(ムーブメント)
私の持っている dolceについて書きます。
キャリバー番号:「9531-5160」
中央らへんに番号が記載されています。

現代の量産型クォーツ時計は内部のパーツの大部分がプラスチック製ですが、この時代のハイエンドなドルチェは、高級機械式時計と同じように、耐久性の高い金属製の歯車が贅沢に組まれています。
さらに外装には、サファイアガラスに匹敵する硬度を持つ超硬質合金(タングステン・カーバイド等)や特殊合金が贅沢に使用されました。
私はよく街の時計屋さんに行き、店主と時計について語ります。
80年代SEIKOクォーツ時計をメンテナンスに持って行った際、昔のSEIKOのムーブメントはとても価値が高いとおっしゃっていました。
時計屋さんが言うなら本当です。
現在は大量生産のため、ムーブメント・部品はほとんどが中国や海外で作られているそう。
しかし、昔のSEIKO時計は職人「一人一人」が、一つずつ丁寧に仕上げ、製作を行なっていたことで、このように40年経っても問題なく動く時計になったのだと。
生まれる前の時計が、今もなお生き続けていることが、ロマンであり、なんかかっこいいなと思いましたね。
なかには、外側ケース・文字盤は SEIKOでも、内側のムーブメントは中国製の製品を使っている商品もあるそう。
ムーブメント・ベルトにも価値が隠れていることを知っていただきたいなと思います。
かっこいい。

電池は SR916SW が使用されていました。
日常メンテナンス術
着用後にすること
オールドドルチェに限らずの話ですが、オールドウォッチはどうしても、ゴムのパッキンや部品の経年劣化があるのは仕方がないことなのです。
突然の故障やトラブルから守り、これから先も長く現役で使い続けるために、自宅で誰でもできる最も上質なお悩み解決策をお届けします。
当時のドレスウォッチの仕様上、防水性能は「日常生活防水(3気圧)」または「非防水」が現実です。
なんなら私は非防水だと思いながら使用しています。
さらに40年の経年劣化で、内部の防水ゴムパッキンは硬化している可能性が高いです。
雨の日はもちろん、「真夏の汗ばむ季節の日常使い」の後は、水分や塩分が裏蓋の隙間やリューズの周りに残りやすく、これが錆びや湿気侵入の原因になります。
外した後は、絶対にそのまま引き出しにしまわず、湿気の少ない環境に置くことをおすすめします。
メタルバンドのお手入れ方法
金属素材のバンドの汚れを放置してしまうと、皮脂や汗により雑菌が繁殖し、臭いの原因になってしまいます。
また皮膚の弱い人であれば、かぶれるケースも想定されます。
そのため、常に清潔に保つことを心掛けるようにしてください。
水分や皮脂汚れを拭き取る際、ティッシュでゴシゴシ擦ると、目に見えない微細な傷をケースにつけてしまうことがあります。
私がおすすめするのは、マイクロファイバーとセーム革などの乾いたクロスです。
安価で済ませるなら、個人的にメガネ拭きがおすすめです。
ドルチェの美しい輝きを濁らせないためには、
極めて細かな天然繊維が、超硬質ケースやサファイアガラスを一切傷つけることなく、汗や汚れを完璧に絡め取ってくれます。
一日の終わりに、セーム革で優しく労わるように拭き上げる。クロスファイバーやメガネ拭きでサッとふく。
毎回やるのはめんどくさいんですが、この習慣がヴィンテージ時計を長く使う秘訣という思いでやってみてはいかがでしょうか。
セーム革を探す↓
電池が止まった後にすること
クォーツ時計のの寿命を縮める最大の原因は、
実は時計寿命そのものではなく「電池切れの放置」です。
これが一番やってはいけません。
なぜやってはいけないか。
クォーツ時計は止まったまま何ヶ月も放置すると、中のボタン電池からアルカリ性の液体が漏れ出す「液漏れ」が発生します。
これが内部の精密な電子回路や金属の歯車に付着し、部品サビつかせ、
本当の修理不可能(寿命)を招いてしまうのです。
「すぐに電池交換をしていれば」
「時計が止まったまま放置してしまっていた」
「めんどくさいから放置していた」
このような気持ちはわかります。
「もし時計が止まったら、放置せずにすぐ新しい日本製電池に交換する、または電池を抜く」。
これを徹底するだけで、あなたの時計はこれから先も何十年と生き残り続けます。
※劣化や他の原因でオーバーホールをしないといけないこともあります。
DOLCEの適合ボタン電池一覧表
今回は私が所持している2つのDOLCEの適合電池を記載します。
| キャリバー型番:「9531-5160」 電池型番:「SR916SW」 ※通常のボタン電池を購入・交換する際は、液漏れのリスクが極めて低く、電圧が安定しているマクセル(maxell)や村田製作所(旧SONY)などの信頼できる日本製(パッケージに「時計用・SW」と記載があるもの)を必ず選んでください。 |

時計の故障チェックリスト
いまは元気に動いていても、ある日突然、秒針が止まってしまうことがあります。
そんな時も慌てずに、以下のステップで問題を切り分けましょう。
秒針が「2秒ごと」にジャンプして動いていないか?
秒針が1秒ごとではなく、2秒ごとに飛んで動く場合、それは故障ではありません。
セイコーが設計した「電池寿命切れ予告機能(BLD)」です。
「まもなく電池が切れます」というサインですので、
早めに新しい電池への交換をおすすめします。
電池を換えても動かない場合
新しい電池を入れても動かない場合は、2点の原因が考えられます。
「油の固着」「回路故障」を疑う
1.「油の固着」
電子回路の寿命ではなく、長年の眠りによって内部の潤滑油が乾燥して固まり、歯車が物理的にロックしているケースです。
この場合は、無理にリューズを回したりせず、オールドクォーツの扱いに長けた信頼できる時計修理専門店へオーバーホール(分解掃除)を依頼するのがおすすめです。
2.「回路故障」
コイルの断線。これが一番多いのです。
ムーブメントの中にある、髪の毛よりも細い銅線が何千回も巻かれた「コイル」と呼ばれるパーツです。
ここに電気が流れることで磁札が発生し、歯車を動かします。
この極細の銅線が、過去の電池交換時に工具がかすって傷ついたり、液漏れした液のサビ(腐食)によって途中で切れてしまう(断線)トラブルです。

オールドクォーツが動かなくなってもメーカーなら部品が余っているかも。
大切な時計を蘇らせる時計修理の見積もりはこちら↓
ヴィンテージ時計について最後に
40年以上の歴史を乗り越え、今あなたの腕元で正確に時を刻み続けているセイコー・ドルチェ。
その薄く気品ある佇まいは、大量生産・大量消費の現代だからこそ、身につける人の個性を最も美しく、欲張りすぎない本物のラグジュアリーとして引き立ててくれます。
少しだけ優しく日常のケアをしてあげることで、その美しい鼓動は、これからのあなたの相棒になってくれるはずです!
「セイコー オールドクォーツに興味がある」
「オールドウォッチを、新しく手に入れたい」
そう願う方は、ぜひ私のオンラインストアに遊びに来てください。
当店(YMOI)では、1970〜80年代の国産ヴィンテージウォッチを中心に、主観で良い!と思って集めた時計を並べています。
完全に主観です。笑
特別な一本との出会いを、心よりお待ちしております。
[すべて現役稼働品。日常で使える上質な国産ヴィンテージが集う
「YMOI オンラインストア」はこちら↓

あわせて記事を読む↓


コメント